Hi-Compression Column

HERO`S Meeting Report

HERO‘S 大神 龍
HERO`S Meeting Report
年齢不詳
職業フリーライター
見た目と異なり性格は温厚で性質はその名の通りオオカミ気質。群れるのは嫌いだが集うのが大好きなバイク乗り。
時折、かかってこい!と人を挑発するも本当にかかってこられたら非常に困るといった矛盾した一面を持つ。おまけに自分の評価は自分がするものではないなどとえらそうな事を言いながら他人からの評価にまったく興味を示さないひねくれ者。
愛車はエイプ100、エイプ250、エイプ900。


越冬2011!! 大荒れの日本列島“種崎の奇跡”
(2011.1.24更新)※写真をクリックすると大きくなります。

12月26日。高知県桂浜。運河を挟んですぐ隣にある種崎千松公園にテントを張りオレは腰を落ち着けた。

この地でオレは一年を終え、そして新たな一年をスタートする。毎年の事だ。

とは言うもののメインとなる大晦日までまだ一週間近くもある。これはオレ自身の予定から見ても早すぎる到着だ。

この日の日本列島は寒波に襲われ四国の山間部でも20センチ以上の雪が積もると予想されていた。

オレがそれを知ったのは前日。ちょうどその積雪があるであろう山間部の帰全山キャンプ場にオレはいた。


世間がクリスマスに沸いていた頃、オレは徳島側の山中を走り回っていた。拠点にしたのは紅葉温泉向かいの公園。
世間がクリスマスに沸いていた頃、オレは徳島側の山中を走り回っていた。拠点にしたのは紅葉温泉向かいの公園。
白髪山の山頂付近にて。天気も良く画像を見る限りにおいては暖かそうに見えるが実はメチャメチャに寒い。正面から見たオレは鼻水タラタラです。
白髪山の山頂付近にて。天気も良く画像を見る限りにおいては暖かそうに見えるが実はメチャメチャに寒い。正面から見たオレは鼻水タラタラです。
山肌を伝う水はほとんどが氷柱と化していた。一度、流れる水が凍っていく様を見てみたいものだ。
山肌を伝う水はほとんどが氷柱と化していた。一度、流れる水が凍っていく様を見てみたいものだ。

4日ほど前に家を出たオレは四国へ渡り東側の山間部から西へ向けて林道を繋ぎ走り回っていた。

どの山も山頂付近は肌を刺すような寒さで沢から落ちてくる水はそのほとんどが氷柱と化している。


  • 冬のキャンプに焚き火は欠かせない。のこぎりと焚き火台はこの時期、必需品かも。
    冬のキャンプに焚き火は欠かせない。のこぎりと焚き火台はこの時期、必需品かも。

  • 水溜りは完全に凍りちょっとした天候の崩れですぐさま走れなくなるであろう事は予想できていた。

    だが12月に入り晴天続きの気候のおかげで山頂付近と言えども多少、白いものが道の脇を彩るだけで走りを妨げるほどではなかった。この日までは。


  • 帰全山キャンプ場にて。ここで2泊、早明浦ダム周辺の山道を走りまくる。天気は快晴。しかし、この翌日から・・・。
    帰全山キャンプ場にて。ここで2泊、早明浦ダム周辺の山道を走りまくる。天気は快晴。しかし、この翌日から・・・。

  • その夜、ラジオから流れてきた日本列島大荒れの天気予報を聞いたオレは当初予定していた東側の石鎚山、天狗高原あたりの林道アタック中止を決断。

    早すぎると知りつつも翌朝、キャンプ場を撤収し、そそくさに最終目的地である桂浜に逃げ込んだというわけだ。

    あとはのんびりと有り余った時間を贅沢に使いながら仲間の到着を待つ。


  • 寒波来襲のため予定より2日早く種崎入り。ここの天気は快晴。その後、一週間の間、その天候はほとんど崩れる事はなかった。
    寒波来襲のため予定より2日早く種崎入り。ここの天気は快晴。その後、一週間の間、その天候はほとんど崩れる事はなかった。

  • 種崎公園から見上げる空は山の方では本当に雪が降っているのかと疑いたくなってしまうほどに晴れ渡っている。

    だがその四国の山間部におけるヒドイ有様はこのあと到着した者によって語られる事となった。

    28日頃からポツリポツリと参加者がやって来始めた。


  • 28日、到着はこの3名。ナガオさん(左)は岡山から、吉野さん(中)は千葉から旅の道中で桂浜に。そしてお馴染み香川の与論仙人ことホリ氏(右)。
    28日、到着はこの3名。ナガオさん(左)は岡山から、吉野さん(中)は千葉から旅の道中で桂浜に。そしてお馴染み香川の与論仙人ことホリ氏(右)。

  • その28日に到着したホリ氏によると高速の大豊IC辺りで見た山は真っ白だったらしい。

    ちょうどオレが種崎入りする前にキャンプをしていた所だ。だがこの天候の荒れっぷりは単なる予兆でしかなかった。


    旅慣れた吉野さんの寝床はワンポールのティピー。その大きさとは裏腹に収納状態は意外にコンパクト。
    旅慣れた吉野さんの寝床はワンポールのティピー。その大きさとは裏腹に収納状態は意外にコンパクト。
    29日。やはりやって来た吉岡氏。前日、仕事が終わって埼玉から夜通し走ってきたそうな。その常識外れな行動パターンは相変わらず健在。
    29日。やはりやって来た吉岡氏。前日、仕事が終わって埼玉から夜通し走ってきたそうな。その常識外れな行動パターンは相変わらず健在。

  • 大津くん(左)、海坊主さん(中)、チェリー氏(右)は高知県在住の地元民。暇を見つけては自宅と種崎を行ったり来たりしておりました。
    大津くん(左)、海坊主さん(中)、チェリー氏(右)は高知県在住の地元民。暇を見つけては自宅と種崎を行ったり来たりしておりました。

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