Hi-Compression Column

おやびん道

それぞれの道には、それぞれの風土、気候、環境などを積み重ねた表情がある。それはまた人生にも似ている。道は人生、道の数だけ物語がある。野口おやびんが走って来た幾多の道を、想い出話と共に語ろうか


第6回・国道6号線



(2010年12月27日更新)

R6

 R6=国道6号線は、東京中央区の日本橋と宮城県仙台市を結ぶ一般国道で、総延長は約345km。起点から水戸までは関東平野を縦走しその後太平洋沿いを走って仙台に至る。東京から茨城南部の区間は交通量が多く、千葉〜福島間は常磐自動車道がほぼ並行する。 

国道6号線を初めて走ったのはいつだったろうか…。

多分`75年の5月の連休に3泊4日で出かけたツーリングのときだったと思う。

東京を早朝に出て沼津まで高速を使い、西から伊豆半島を一周して、相模湾沿いを走り、久里浜からフェリーで金谷へ。

白浜で1泊してその後太平洋沿いを北上し、銚子を経て水戸まで。そこからR6を使って太平洋沿いにいわきまで走った。

それが初のR6だった。

呼塚。

6号線と16号線が交差する千葉県柏市の呼塚交差点。交通情報で名前をよく聞く渋滞の名所。


いわきからはR45を西に走って猪苗代湖まで行き、夕方、猪苗代町の民宿に。

3日目は山深い奥只見を走り、新潟南部から三国峠を越えて群馬に入り、実家に帰って1泊。4日目に東京のアパートに帰った。

そのとき乗っていたのはTX500で、ソロツーリングだった。水戸〜いわき間は海を右手に見ながら走れる区間も多く、気持ちよかった。


その数年後には、ほぼ全線R6を走った。

いわきの手前、茨城県の日立市の北に高萩という街がある。

そこは目黒の定時制高校で同級だったバイク仲間の出身地で、俺が20代前半の頃、お盆休みに彼の家に仲間4〜5人で集まることになり、俺は東京からR6を走って参加した。

庭先で彼の家族と集まった仲間とでバーベキューしたことが懐かしい。その時はTX500だったかGS750だったか…。

20代半ば以降、二輪誌の仕事に就いてからは、都内の四ツ木周辺のみR6を走ることが時々あった。また、その先の松戸や柏までの区間も仕事がらみで使うことが時々。

10年くらい前、子供達も皆ある程度大きくなったので、夏休みのソロツーリングを再開し、サンダーバードで東北に1週間弱で出かけたときも、R6を利用した。

三軒茶屋から首都高速で四ツ木まで行き、そこからR6に入り、水戸、いわきを経て仙台。その後はR45を北上して久慈へ。そこから内陸部に入っていった。

その後も、東北にツーリングに行った帰りに、高萩に帰郷した友人のところに寄ることが何度かあり、いわき〜水戸くらいまでの間、R6を使うことがあった。

4年前の夏、息子とバイク仲間と東北ツーリングに出かけたときも、水戸から先はR6を使い、高萩の友人のところに1泊した(俺だけで、息子と友人は近くの民宿泊)。そのときはほかに定時制高校時代の友2名も集まった。

で、つい数ヵ月前、高萩の友人のところにまた昔の仲間で集まろうということになり定時制時代の同級生が6人ほど集まった。北海道から参加したヤツもいた。

で、俺は当初、R6など下道でのんびりサンダーバードでツーリングしながら参加するつもりだった。が、前日から天気が崩れ、当日も朝から雨だったので、車に変更。首都高速に乗ったが事故渋滞が激しく、四ツ木で降りてR6号で渋滞先の柏ICを目指した。

だが結局、R6もめちゃ混みで、かえって時間を食ってしまった。  

ともあれ、高萩の友人は長らくバイクを降りていたが、数年前から復帰して、時々近場を走っていると言っていたので、近いうちにまたR6で彼のところに行き、数10年ぶりに一緒にツーリングしたいと思っている

仙台

一桁国道の起点終点は、大都市の県庁前が定番だが、6号線は4号線と合流した後、仙台市街の中心地から外れた南の方。写真は4号との合流付近にある仙台空港。

野口眞一
のぐち
バイクに乗って40年、二輪雑誌の仕事をして30年、の54歳。若い頃からツーリングが好きで日本各地を旅してきた。現在の所有車はトライアンフのサンダーバード(1996年型の水冷並列3気筒)で、13年乗り続けている。

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