今年の梅雨はいやにスッキリと明けました(あ、関東ローカルの話です)。気象庁が梅雨明け宣言すると決まって雨が続いたりしたものですが、今年ばかりはいやに綺麗に明けてくれました。皆様のバイクライフはいかがでしょうか。こうやってリアルに時候の挨拶が書けるのもネットの良いところ。
雑誌だと今頃原稿書くなら「そろそろ秋の気配が…」などと“予想”を書かなくてはならなかったのですから。
で、今年の梅雨時は雨が降っているとすぐに日和ってクルマで出てかけてしまいました。帰りに降られるのはさほど問題ないのですが、これから出かけようという時にすでに雨が降っていると、出先でカッパの始末やらなんやら…、この時ばかりはバイクの不便さを感じてしまうひとときですよね。
えっ、そんなことない!?
年取った証拠ですね。すんません。
で、梅雨のシーズン、クルマに乗る機会が多くて気になったことがありした。
以前から、交差点手前のイエローラインを無視して無理矢理クルマの前に出るライダーに苦言を呈してきましたが、実際にドライバーの視線で見るとさらに気になることが。
ズルズルズルと、クルマとクルマの間をすり抜けて前に出るようなライダーは、十中八九先頭に出たとたんカクッと右か左にアタマを振るんですね。アレっていったいなんなんでしょう?
ズルズル出させてもらうのでさえ気が引けると思うのですが、そのうえ進路を妨害するかのようにかぶせるのですから。
さらならるダメ押しは、そうやって進路を塞いでおいて、青信号に反応は遅いは、出足はトロイは、あげくにチンタラ走るは…。
一般のドライバーさんは気にならないのでしょうか? 普段はライダーだから自分勝手なあんちゃんに無性に腹が立つのでしょうかね?
昨年の10月からいわゆる“あおり運転”の撲滅を目的として、高速道路では車間距離不保持の違反点数を1点から2点に、反則金も引き上げるなどの改正道交法が施行されました。
一番の狙いは高速道路での老齢ドライバーの保護、ってことだったと思いますが、おかげで高速道路に限らず自分勝手な走り方をするドライバーがてっきり目に付くようになった気がします。
「どう走ろうと俺の勝手だろ!」です。
充分な取り締まりのできない当局のご都合主義の産物「きちんと手は打ってますよ」の弊害がまたぞろ増えてしまった。
本来ならドライブレコーダーで武装した“覆面老齢車”などを駆使して証拠取りし、あおった悪質ドライバーをビシビシ厳しく摘発すれば済むことで、そういった現場での地道な取り締まりは避け、「罰則を厳しくしました、我々はちゃんと対応してます」でおしめぇ。パトカーあおるアホなドライバーなどいるわけ無いから悪質なおありが減るわけがない。
それよりも、ちょっとでも遵法意識のある一般市民は余分に車間を取るようになり、渋滞を悪化させてしまうという悪循環。
駐車違反の取り締まりは民間に丸投げする、現場の地道な取り締まりはしたがらない、イエローライン無視のあんちゃんも取り締まらない、いったいなんのために警察が存在するのだろう。
善良な一般市民の生活を不便にするだけの警察など必要ない。
- 小宮山幸雄
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