2010 QTEL FIM 世界耐久選手権シリーズ第3戦“コカ・コーラ ゼロ”
鈴鹿8時間耐久ロードレース第33回大会 (2010.7.26更新)

 必勝2チームに波乱の展開、ハルクプロ悲願の初優勝!


  • 悦びの表彰台
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     2010年7月25日(日)、三重県の鈴鹿サーキットで、猛暑の中開催された第33回鈴鹿8時間耐久ロードレース。

     決勝は、優勝候補とされていた上位2チームにアクシデントが相次ぎ、ノートラブルで走りきった#634、清成・高橋 巧組が優勝。

     清成選手は8耐3勝目、20歳の高橋選手は8耐最年少優勝者となった。!


  • ストレートエンドで周遅れ(#50)に阻まれた酒井選手をアウトから抜き去る秋吉選手
  • ストレートエンドで周回遅れ(#50)に阻まれた酒井選手をアウトから抜き去る秋吉選手。


     優勝候補筆頭格、予選トップの#12ヨシムラの加賀山・酒井・青木組は、酒井選手が1回目の走行中にヘアピンで転倒。

     幸いマシンに大きなダメージは無く走行をつづけ、ライダー交代で加賀山選手が遅れを取り戻した。

     そして青木選手へのピットインのタイミングで再びトップに返り咲いたのだが、次の走行で酒井選手がまたしても転倒。

    今度は修復に手間取り、結局6位となった。

  • ストレートエンドで周遅れ(#50)に阻まれた酒井選手をアウトから抜き去る秋吉選手
  • ストレートエンドで周回遅れ(#50)に阻まれた酒井選手をアウトから抜き去る秋吉選手。

     有力候補の11番秋吉・ジョナサン組は、秋吉選手が周回遅れを利用して酒井選手の前に出てトップに立ちリードを築いていたが、走行時に黄旗無視を2度おかしてしまうミス。

     ライダー交代したジョナサン選手がストップ&ゴーのペナルティ2回分を消化し、その遅れを取り戻そうとペースアップしたが、リズムが崩れたのか他車と接触して転倒。

     大きく順位を落とすも、怒涛の追い上げで3位に入賞。

  • 残り1時間弱でライトオン
  • #33伊藤選手、後半は体力的にもキツかったと本人が言うが、まったく衰えを見せない走りで追い上げた。

     今年でレースを引退する伊藤真一は玉田誠とのペアで参戦。

    伊藤選手いわく、「体力的に厳しかった」と。

     さらに玉田選手が腰を痛めているなかでの2位入賞。

      4位には出口・安田・児玉組。5位は岩田・手島ペアが入った。

  • ph06
  • 優勝の瞬間、歓喜に沸くハルクプロのピット。

  • 序盤の高橋巧、大先輩伊藤選手を抑える走りで観客にアピール
  • 序盤、大先輩伊藤選手を抑える走りで観客にアピールした高橋 巧選手。
    「優勝できて涙が出るほどうれしい。最後は体力的に辛くなって、清成選手に託しました。自分自身、運は強い方だと思う。しかし、今回優勝できたのは素晴らしいマシンに仕上げてくれた清成選手をはじめ、チームスタッフ全員のおかげだと思う。今後もチャンスをもらえなら、毎回優勝するという気持ちで挑みたい。」

  • 清成選手はゴール後に「3回目の優勝が出来て最高の気分です。最後のピットを出てからはとても長く感じて、一生忘れられない思い出深い時間になった。今までは頼れる先輩についていくだけだったが、今回は頼れる後輩とチームが本当に頑張ってくれた。チーム、ライダー、スタッフ全員の後押しのおかげで優勝できた。応援ありがとうございました。来年もチャンスがあれば是非参戦したいと思う。」とコメントしてくれた。
  • 残り1時間弱でライトオン。マシンにもだいぶ汚れが目立つようになってきた。清成選手はゴール後に「3回目の優勝が出来て最高の気分です。最後のピットを出てからはとても長く感じて、一生忘れられない思い出深い時間になった。今までは頼れる先輩についていくだけだったが、今回は頼れる後輩とチームが本当に頑張ってくれた。チーム、ライダー、スタッフ全員の後押しのおかげで優勝できた。応援ありがとうございました。来年もチャンスがあれば是非参戦したいと思う。」とコメントしてくれた。

    • 1#634・MuSASHi RT HARC-PRO 清成龍一・高橋巧・中上貴晶
    • 2#33・Keihin Kohara Racing Team 伊藤真一・玉田誠
    • 3#11・F.C.C.TSR Honda 秋吉耕佑・ジョナサン・レイ・高橋裕紀
    • 4#48・PLOT FARO PANTHERA 出口修・安田毅史・児玉勇太
    • 5#73・TEAM PLUS ONE 岩田悟・手島雄介
    • 6v・YOSHIMURA SUZUKI with ENEOS 加賀山就臣・酒井大作・青木宣篤

    楠堂亜希 レースカメラマン・楠堂亜希
    20代初期にてミスター・バイクに拾われ、好きなことをしているうちにレースカメラマンのポジションを与えられました。 モトクロス、ロードレースをこよなく愛し、愛溢れる写真で楽しさを伝えてまいります。

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