そのキップにNO!

この記事の趣旨は、違反逃れやゴネ得を奨励しているのではなく、安全運転を心掛けている善良運転者の皆さんが、明らかに点数稼ぎとしか思えないような交通取締りや、納得できない理不尽な交通取締りには「断固NO!」と意思表示することにより、よりよい交通社会を築いていこうとするものです。その趣旨をご理解の上、お読みいただきますようよろしくお願いします。

白バイをスピード違反で検挙した男
道路交通評論家、鶴田光秋でございます。

ツルタ(以下T)アオキ(以下A):白バイがシッポ巻いて逃げちゃったんですか?

アオキ(以下A)ツルタ(以下T):逃げましたね。言い訳が出来なくなって逃げざるを得なかったンですね。でも警察官なんて本当は皆こんなもんなんですよ。法律的知識はいい加減なクセに、点数稼ぎの交通取締りをして金を取る……これを自分たち警察組織の利権だと思ってるンですね。

A:交通取締りは利権なんですか?!

T:だって一件いくらで確実に金が取れますから……。取締りと行政処分と免許更新費用の金額はすべてリンクしているのは皆さんもご存知ですよね。

一件の取締りで二重三重にお金が取れるシステムになっている……これはもう警察組織にとって事業(ビジネス)でもあるのです!

道路交通法は、いくつかの悲惨な事故の影響もあって、改正される度により厳罰化へと傾いてきております。そして駐車監視員による『放置駐車違反取締り』に見られるように、よりお金を取りやすいシステムになってきているのです。

飲酒運転やひき逃げ等、厳しく罰する必要がある悪質運転者が存在すること、またモラルのない運転をする者がいることも事実です。

しかしながら、私を含めた大多数の方々は善良な運転者であるというのも本当のことであります。何故なら交通事故死者数は減少の一途をたどっており、昔よく見かけた暴走族のたぐいも近頃はほとんど見かけませんね。「道路交通の安全」のために、真に悪質な運転者に法の網をかけ、厳しく罰するのは大いに結構!……しかし!!その厳しい法の網を善良な運転者にもかけて、一緒くたにして厳しく取締るやり方が大問題なのです!

2006年に始まった例の『駐禁取締り』の手法こそ、その代表例。悪質で迷惑性の高い駐車違反のみならず、仕事で停めているケースや緊急性のある駐車等、悪質ではない迷惑性もない違反も一緒くたにして、底引き網のように全てをさらっていくやり方……これが全てを象徴しております。

加えて現場警察官の取締り能力の欠如。単に点数稼ぎ(ノルマ稼ぎ)としてやっているので(口では「交通安全のためだ」とタテマエを言います)、悪質であろうがなかろうが、現認ミスであろうがなかろうが、極端な話「でっちあげ」(本当にたまにあるのです!)であっても成績になるのです。

そして一度取締まられてしまうと、ミスやでっちあげが途中で是正されることはほとんどありません。免許に点数が付く行政処分というゴール地点まで一気に行ってしまいます。

ミスが途中で是正されずに、行くところまで行ってしまうシステム……何かに似ていますね。DNA鑑定のミスで殺人犯にされてしまった管家さんの『足利事件』……それと同じ構図です。

そうです。交通取締りこそ、私たち善良運転のすぐそばにある、『冤罪製造システム』なのです。

道路交通法に基づく「交通指導取締り」というものは、適正な判断能力を持つ警察官によって行なわれて、はじめて「法的正義・法的妥当性」が担保されるのです。

その上で、国民の納得と理解を得るための努力をしなければならないにも関わらず、「違反は違反だ!」「認めないなら逮捕するぞ!」……これらは無能警官の発する典型的なセリフです。本当に逮捕された不当な事件や、でっちあげ、視認ミス等、表には現われないケースも含めて不当取締りの事実が山のように存在するのが現実です。

あなたの身にもいつ降りかかるやもしれません。そんな時どのように対処すればいいのか?そしてそのような不当取締りが何故存在するのか?何故なくならないのか?

これらは現場の警察官だけの問題ではなく、警察組織の抱える矛盾や組織的な背景にもその要因があるのです。

善良運転者の皆さん一人ひとりが、自ら考え、行動することでよりよき交通社会を作っていこうではありませんか!

微力ながらこのツルタ、そのための少しの智恵と小さな勇気を皆様方に授けて参る所存ですゾ。ナッハ(笑)。

放っておくと横暴化する警察権力に、これからさらに鋭くツッコミを入れます!!

[第1回|第2回 ][バックナンバー目次へ]