裏庭の徒然草 

総務省の「行政評価局」のホームページには「これが目に入らぬか! 政策評価印籠」のイラストがある。駐車スペース整備促進でこんな手あり。待ったなし! この「印籠」を活用すべきだ

ハーレー・ダビッドソン乗りであり、民主党・二輪車ユーザーを支援する議員連盟の会長、内山晃衆議院議員が総務省・大臣政務官に就任した。

特定の政策や企画に参画して片山善博総務大臣の政務を助け、処理するポジションだ。

その内山総務大臣政務官と会話を交わす機会があった。  

二輪車販売店の団体であり、二輪車の利用環境改善行動で最先端にいる全国オートバイ協同組合連合会(AJ)の総会&懇親会(11月25日・東京)でのことだ。

その席では、電動バイクの国としての規格を早急に作らないとならないなどの話に加えて、総務省の大臣政務官ということで二輪車の利用環境改善、特に駐車スペース問題で何かできないかを考えているとおっしゃった。

もちろんそのことはこちらも大いに期待したいし、具体的な内容や構想は後述する。  

で、ハッとさせられたのは内山政務官の以下の発言だ。要約すると――


「二輪車の利用環境がこれほど大変なことになっていたのかということが、二輪車に乗らない方にはまったくわかっていないに等しいということが問題です」。


あらためて言われると、まったくそのとおりで、実はそのことが多くの二輪車利用環境改善問題を解決していく道筋で“高い壁”になっているのではないだろうか。

かつて本誌で社会問題を取り上げた際にタイトルに「街で誰もバイクを見ていない」と入れたことを思い出した。

「(各利用環境改善が少しも進展しない状況に)見られていないということは問題も知られていないことだ、そういう人をバイクの方向にせめて振り向かせる形で問題提起しなくては!」という想いだった。

二輪車に乗る方としては課題も問題点も、してほしいことも知っているライダーが多いだろう。

しかし、内山政務官が言うように、二輪車に乗っていない方の多くは(おそらく)二輪車を“見て”いないだろうし、どういった問題があるかも知らない可能性が高い。

当然と言えばそうなのだが、二輪車の利用環境改善は国民が共有する課題や問題ではない“事実”を知らされる。

だからこそ、そう、だからこそ、ライダーひとりひとりを含め二輪車の方から常に&何度でも発信を続けなければならないのだ。加えて、四方八方に向けてただ闇雲に発信を続けるだけでなく、いかにしたら「二輪車に乗らない方」の関心を呼び起こし、見てもらう「戦略」が非常に重要なポイントとなる。

[次のページへ]