本田宗一郎杯Honda エコ マイレッジ チャレンジ2011第31回 全国大会 四角形


エコ マイレッジ チャレンジのルールは、ホンダ製4ストローク50ccエンジンを搭載したマシンを使って「1リットルのガソリンで何キロメートル走ることができるのか?」という、燃費の限界に挑戦するもの。各クラスが設けられ、今年は全412チームがエントリー。中でも高校生クラスは158チームの激戦クラスとなっている。


中・高校生は先生と共に全国各地から参加。各校独自の工夫や作戦が駆使され、まだ幼さの残る彼らだが、真剣に取り組む姿はとても印象的だ。一般クラスは究極の燃費に挑戦するトップカテゴリーならではの戦い方が見どころとなっている。


また、二人乗りクラスや市販車クラスは好燃費を目指すのはもちろんだが、ユニークなマシンやドライバー、ライダーが会場の雰囲気を和ませてくれる。

ホンダの4ストローク50ccエンジンを使用。F.I.もOK。
ホンダの4ストローク50ccエンジンを使用。F.I.もOK。
女性を操縦士に起用するチームが多い。理由は言うまでもないでしょう。
女性を操縦士に起用するチームが多い。理由は言うまでもないでしょう。
スタート前の給油風景。注射器で1滴1滴を注ぐシビアさです。
スタート前の給油風景。注射器で1滴1滴を注ぐシビアさです。
大会名誉会長である本田技研の伊東社長が昨年の優勝チームを激励。
大会名誉会長である本田技研の伊東社長が昨年の優勝チームを激励。

一般クラスのエントラント。前が見えるのか? というくらい低いマシンからバイク的ポジションのマシンまで様々で面白い。


2005年から設立されたニューチャレンジクラスは、50cc以上150cc以下のホンダ製4ストロークエンジンをベースとするクラスのため、海外からのエントリーが多い(今年はタイ、中国、ベトナムから4チームが参加)クラスとなっている。

マシンの性能、操縦テクニック、そして決勝当日の気象状況によって成績が大きく左右するとてもシビアな競技だが、今年は大会最高記録が生まれた。


一般クラスで1リッターあたり3644.869kmという記録は10年ぶりの更新で、今までの最高記録を200kmほど上回る大記録がニュースとなった。


予算があるチームからそうでないチームまで、ひとつの目標に向かって真剣に楽しんでいる姿には感動すらおぼえるエコ マイレッジ チャレンジ。とにかく、参加する以前に、様々なオリジナルマシンの細部、そして走っている姿を見ているだけでも楽しいイベントである。

ニューチャレンジクラスのVIRGIN TEAMはタイから遥々エントリー。
ニューチャレンジクラスのVIRGIN TEAMはタイから遥々エントリー。
会場には記念撮影ブースも設置。高校時代のいい思い出に。
会場には記念撮影ブースも設置。高校時代のいい思い出に。

2人乗りクラスは会場の雰囲気を和ませてくれる。♯611はパッセンジャーの足がドライバーの前に投げ出されるという抱腹絶倒パッケージ!

まずは気軽に参加できる市販車クラス。空気抵抗を減らすライポジが独特で、シフトチェンジも左手で行っていた。♯730にいたっては専用ハンドルグリップ付。

各クラスを制したマシン&チーム
川崎市立宮前平中学校
昨年の記録を180km/ℓ以上更新し2連覇達成!
千葉県立下総高等学校
158台エントリーという激戦クラスを制す。
KIT夢考房
王座奪還に加え、自らが持っていたクラス最高記録も更新。
チームファイアボール
10年振りに過去最高記録を塗り替えた偉業達成!
矢板高校機械技術研究部OB
グローバルなクラスを連覇で飾る。
矢板高校
今年もクラス最高記録更新ならずも、2人乗りでこの燃費は驚異。
室蘭工業大学
入門者に最適なクラスだが、トップチームの真剣さは他クラスと同様。
中央大学精研
総合的にデザインが斬新で印象的なチームとして受賞。フォーミュラマシンのようだった。


※Honda エコ マイレッジ チャレンジ2011第31回 全国大会の詳細なリザルトはホンダwebサイトにて御確認ください。

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