原付スクーターは最も身近なバイクだ。初めてバイクを体験したのは50ccのスクーター、という人がほとんどだろう。時間に関係なく、自由な時に行きたいところへ。自分の行動範囲が一気に広がる"魔法の乗り物”と思ったに違いない。
そんな乗り物の最新モデルが今年1月に登場したジョルノで、ウェブではキャンペーンを展開中だ。ただし、キャンペーンサイトのジョルノは脇役でしかない。
キャンペーンサイト「恋するカノジョルノ」、その構成は若い女性をターゲットとしているのは明らかだ。ところで、今の若い女性のバイク観とは?
毛利:「まず男女問わず、バイクに対して興味がなかったり、また怖いなどのマイナスな印象を持たれています。
その影響は親から言われていたり、家族やまわりの友達も乗っていないので、自分にとって遠い存在だからこそ良くないイメージが付きやすいようです。
まず、そのイメージを取ってあげないといけないと思っています。
一方で、カッコイイであるとか、便利であるとか思っている若者もちゃんといるので、乗るキッカケが必要なのではないかと考えています」
きっとバイクブームで育った人たちを親にもつ人が多いはずの若い人たちの中で、今もネガなイメージがあるのは意外だ。
「恋するカノジョルノ」は女の子がジョルノに乗って彼氏に逢いに行くという展開になっているが、そんなストーリーはどこから生まれたのか?
岩本:「もともとは若い人にジョルノに乗ってもらいたい、というところから考えていたんですけど、女の子にアプローチをしてジョルノに乗っていただければ、男の子にも『このバイク、かわいいよね』と共感してくれるのでは? と、まずターゲットは女の子にしようと考えました。今の時代、女の子の方がパワーがありますから(笑)。
今の若い人、特に女の子ってバイクのスペックってあまり気にならないというところがあって、全然違うところからアプローチすることにしました。
女の子にとって、恋愛って重要で"イケメン”とか"胸キュン”とか、そういうところに感心があるのではということから『恋するカノジョルノ』というコンテンツになりました」
企画段階ではファッションとかアバターとか、若い女の子が興味をもつものもたくさん考えていたとか。
"胸キュン”が体感できる「恋するカノジョルノ」は女性が少女漫画やドラマを観る感覚で楽しめるいう。
「恋するカノジョルノ」には女性が胸キュンするフレーズが100パターンもある。このフレーズはどこから集められたのか?
岩本:「ジョルノのプロジェクトメンバーの中に5人女性がいて、男の子から言われたら胸キュンするフレーズを考えたり、男性陣には自信あるフレーズを出してもらいました」
毛利:「実際に若い子、20代の大学生の女の子達と一緒に懇親会を開催。生声を集めたり、その子たちを通じてその友達に話しを聞いたり、色々とリサーチしました。若い子たちが何を考えているのか、若い子たちの研究みたいなものですね」
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