週末はセローで、ほんの少しの大冒険


 林道を走りたくなった。トレールバイクで林道を走行することには、オンロードでは体験できない魅力が詰まっている。林道は素晴らしい。石と土で構成された凸凹道は、同じ道であっても走る度に違う顔を持っていて退屈しない。

 サーキットで200km/h以上出して味わえる刺激的な体験を、オフロードでは50km/h以下で味わえるのだ。木のにおい、土のにおい。水のにおいを感じながら、人のいない静かな山の中に吸い込まれていくにつれ、気持ちはトム・ソーヤやハックルベリー・フィンになっていく。

 林道には少年の日に感じた冒険がまだ残っている。日常を蹴飛ばして林道へ行こう!


  ちょっと格好良く表現しすぎか。まあ正直、ただ林道を走って楽しい時間を過ごしたいだけなんだけどね。ということでひとりは何なので、道連れ君を誘うことにした。

アッキー、また林道に行こうぜ~!

えええっハマちゃん……


 誘ったのは同い歳のライター、アッキー加藤。

 アッキーは昨年の2月にボクに林道へ連れて行かれ下の写真のようなエライ目にあった(その樣子はミスターバイク2009年3月号に掲載されているので、ご確認を)。

「なんてことないから」というスイーツな誘いに乗って、ヌチャヌチャ、ドロドロのマディ、かつ荒れ荒れで有名な林道へと道案内。それもアッキーは林道初体験だった。

  たった4kmほどを往復するのに転倒5回。サディスティックで悪かったよアッキー。最後は「楽しい!」と言っていたけど、強烈な体験だったのは確かだ。

  • むむむ
  • ねちゃめちゃ
  • ずぼぼぼ
  • ぐあぁ

大丈夫、今度は走りやすくてさわやかなところだから

ほんと?じゃあ、行くよ

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