SEROW大全

素直で扱いやすい特性と、コンパクトな車体、そして高い信頼性で多くのファンを獲得した元祖森ガールのセロー。 その四半世紀のあゆみを、幻の初代奈良セローから最新モデルまで全カラーで振り返る。

セロー1

1985年8月1日 セロー225(1KH)

ホワイト×ファイヤーレッド
ホワイト×フォレストグリーン
329,000円

1985年8月 セロー225ホワイト×ファイヤーレッド

ホワイト×ファイヤーレッド


1985年8月 セロー225ホワイト×フォレストグリーン

ホワイト×フォレストグリーン

●エンジン型式:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ●総排気量(内径×行程):223cc(70×58mm)●最高出力:20ps/8000rpm●最大トルク:1.9kg-m/7000rpm●全長×全幅×全高:2055×825×1160mm●軸距離:1350mm●乾燥重量:103kg●タイヤ前・後:2.75-21 4PR・120/80-18 62P●燃料タンク容量:7.6L●発売当時価格:329,000円

先鋭化したオフモデルへのアンチテーゼ

空前のバイクブームにとともにオフロードモデル市場も活性化したが、1982年をピークに減少傾向が続いていた。

原因のひとつとして、先鋭化しすぎたレーサーレプリカ同様にオフモデルもレーシングフューチャーを積極的に取り入れ高性能化、高シート高化が進んだことにより、エントリーユーザーや一般ユーザーのオフロードモデル離れが考えられた。

そこでオフ市場の活性化を図るべく、一般的なユーザーが日常的にストレス無く使え、さらにツーリングの延長上でのトレールランも楽しめるような広く浅く使えるトレールモデルとして投入されたのがセローであった。

突出した性能ではなく、パワー、重量、ハンドリングのトータルバランスを重視しながら、林道トレッキングだけではなく、一歩踏み込んだトライアラー的なエッセンスも付加し「立てばトライアル、座ればトレール、走る姿はカモシカのよう」というコンセプトで山岳地帯を自由に走り回るカモシカをイメージして設計された。

エンジンは4ストオフモデルXT200の空冷2バルブOHC単気筒をベースに中低速回転域での粘り強いトルクとパワーを得るため排気量をアップし、一軸バランサーを内蔵し振動の低減を図った。

クセのない扱いやすさと、林道でも楽しめる走破性の高さから、ベテランのセカンドバイク、通勤通学など普段の足、入門者や女性ユーザーなど幅広い層に受け入れられた。

1985カタログ


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