SUZUKI V-Strom 650 ABS KTM WEB SITE

SUZUKI V-Strom 650 ABS KTM WEB SITE

SUZUKI V-Strom 650 ABS
2011年モデルをベースに再開発されたエンジンは、低中速域のトルクアップとパワフルな高速域を両立させている。ピストン、ピストンリング、シリンダーを刷新。アルミダイキャストシリンダーは硬質な皮膜を実現したスズキ独自のSCEMメッキシリンダーを新規採用。高い放熱性を維持しながら、フリクションを低減し、耐摩耗性、ピストンリングの密閉性をアップしている。シリンダーヘッドも低中速域のトルクアップとメカロスを低減するため、新設計のカムシャフト、バルブスプリング、ツインイリジュウムスパークプラグが採用された。
SUZUKI V-Strom 650 ABS
不等間隔爆発がもたらすVツイン独特の鼓動感を演出する新型クランクシャフト、プライマリードライブギア。新設計のクランクシャフトとシザーズタイプのプライマリードライブギアの採用により、トルクフルで扱いやすい出力特性の実現と、アイドリング時のエンジンノイズを低減。
SUZUKI V-Strom 650 ABS
高速CPUを採用するEngine Control Unit(ECU)が、エンジン回転数、吸入負圧、スロットルポジションのデータにより基本燃料噴射量を決定。さらにマフラーに装着されたO2フィードバックセンサーにより補正することで最適な燃料噴射量を決定。2011年モデル比でWMTCモード燃費約10%向上。
SUZUKI V-Strom 650 ABS
クラッチレリーズ機構はボール・スクリュータイプからカムタイプに変更されている。よりダイレクトな操作感を実現。シフトペダルの操作感も改良。さらにクラッチカバーが2層構造となり、メカニカルノイズの低減を図っている。
SUZUKI V-Strom 650 ABS
冷却性能のアップと、快適なライディングを両立させるラジエター導風板を追加。導風板には穴が設けられており、足元にこもる熱を排出する機能をもつという(特許取得)。油温を安定させるため、水冷式のオイルクーラーも採用された。
SUZUKI V-Strom 650 ABS
アルミ製ツインスパーフレームとスイングアームは、基本的に2011年モデルを継承。フレームは、鋳造部材と押し出し部材で構成。スイングアームは、押し出し部材のアーム、ピボットと鋳造部材のジョイントの組み合わせ。リアホイールトラベル量は159mm。
SUZUKI V-Strom 650 ABS
V-Strom 650 ABSのデザインスケッチ。「Tough×Smart」をキーワードに開発したボディデザイン。アドベンチャーツアラーに求められる機能を追求し、洗練された一体感のある造形を表現したという。オーバーハングを詰めた凝縮感のあるプロポーション、表情豊かな造形の塗装部分とテクスチャーを使い分けた黒色樹脂部品のコンビネーション、機能感を強調したディテールによって、スポーティな軽快感とタフネスイメージをアピールしている。
SUZUKI V-Strom 650 ABS
多機能、コンパクトな新型メーター。左側にアナログ表示のタコメーター、右に輝度調整機能付大型LCDディスプレーを採用。おなじみギアポジションインジケーターを当然装備。またタコメーター内にはユニークな凍結警告表示灯が備わる。これは外気温が3°C以下で点灯、5°C以上に戻ると消灯するというもの。燃料計や水温計などの多機能表示部分は、ハンドル左グリップの裏側に備えられた切り替えスイッチでコントロールできる。
SUZUKI V-Strom 650 ABS
高い防風性を誇る可変ウインドスクリーンを採用。従来モデルに対して、スクリーン上端を30mm後退させることで、風の巻き込みを低減し、高い防風効果を発揮している。ウインドスクリーンの高さは3段階に調整可能。中段がスタンダードポジションで、上方に24mm(後方8mm)、下方に18mm(前方18mm)の3ポジション。スクリーンの固定方法はシンプルにボルト止め。
SUZUKI V-Strom 650 ABS
シート高を前モデル比、約15mmプラスすることでライディングポジションを見直している。ハンドルとステップの3ヵ所で構成される位置関係を最適化するための手法とか。また、同時にこの標準シートに対して、マイナス20mm低いローシート、プラス20mmのハイシートをオプションで設定している。シート表皮は「V-Strom」のエンボスロゴと赤いステッチを施したレザー調と、滑りにくいスエード調を組み合わせて使用している。
SUZUKI V-Strom 650 ABS
フューエルタンクはサイドカウルと一体感のある造形とし、容量の大きさを感じさせないデザインとなった。前モデルより容量を2リットルほど削ったがそれでもクラス最大の20リットルを誇る。また、エンジン側での燃費改善により、航続可能距離としては従来モデルとほぼ同一という。サイドカバー、フレームカバーは新たに開発したシボ(テクスチャー)を施した黒色樹脂製。流れるようなキャラクターラインを描き、各塗装部品を取り囲む構成とすることで、ガードイメージを強調している。
SUZUKI V-Strom 650 ABS
マフラーボディを前方に移動し、シートレールに沿わせるデザインとしたことでオーバーハング量を減らし、凝縮感とスポーティイメージを強調。マフラーにはバフ仕上げのエンドキャップを装着、金属調シルバーのマフラーカバーとともに質感を高めている。リアキャリアは、オプションのケース装着用アダプタープレートをボルトオンで装着可能。キャリア上面のゴム製マットには、「SUZUKI」エンボスロゴと滑り止めのドットが加工されている。
SUZUKI V-Strom 650 ABS
フロントフェンダーはフォークピッチングガードを融合し、ラジエターへの風の流れをアップした形状としている。リアフェンダーはマフラーのレイアウト、キーシリンダー位置の変更などにより、ライセンスプレートを上方へ移動。前後フェンダーともに複数のシボ(テクスチャー)を組み合わせた軽快なデザインに。
SUZUKI V-Strom 650 ABS
フォークアッパーブラケットのデザインを一新し、金属調シルバーのハンドルバーと合わせて質感を高めている。フロントフォークのインナーチューブ径はφ43mm、無段階調整の伸び側ダンピングアジャスターと5段階の油圧式プリロードアジャスターを採用。ストローク量は150mと変わらず。
SUZUKI V-Strom 650 ABS
ABSも進化した。従来の4輪用をベースにしたものから2輪専用設計のABSにグレードアップ。より安定感のある制動力が得られ、ブレーキングに対するライダーの過度な緊張を低減してくれる。重量も従来の1.5kgから0.7kgとなり、車体全体での6kgという軽量化に貢献している。
■V-Strom 650 ABS主要諸元■
●全長×全幅×全高:2,290×835×1,405mm、ホイールベース1,560mm、最低地上高:175mm、シート高:835mm、車両重量:214kg、燃料タンク容量:20L●水冷4ストローク90度V型2気筒DOHC4バルブ、排気量:645cc、ボア×ストローク:81.0×62.6mm、圧縮比:11.2:1、燃料供給装置:F.I.、点火方式:エレクトロニック・イグニッション、始動方式:セル、潤滑方式:ウエットサンプ、最高出力:-kW(参考値:50.5kW)/-rpm、最大トルク:-N・m(-kgf・m)/-rpm●常時噛合式6段リターン、1速:2.461、2速:1.777、3速:1.380、4速:1.125、5速:0.961、6速0.851、一次減速比:2.088、二次減速比:3.133●フレーム形式:アルミ製ツインスパー、サスペンション前:φ43mmテレスコピック、ホイールトラベル150mm、後:スイングアーム、リンク式モノショック、ホイールトラベル159mm、キャスター/トレール:26°/110mm、ブレーキ:前デュアルディスク、後シングルディスク、タイヤ:前110/80RR19M/C 59H、後150/70R17M/C 69H●価格:1,008,000円(MotoMap予価)

       | このページのトップへ | MotoMapのWEBサイトへ | 東京モーターショーのスズキV-Strom 650解説ページへ |