シビレま変圧器


第23回 とりあえず、バラしてみよ〜う、の巻!

 
 なんと、もう6月。

 ということは、もうすぐ一年の半分、そして関東地方ももうすぐ梅雨の季節ではありませんかっ。という今日この頃、如何お過ごしですか?

 私はというと、先日いつもの分解癖が発動したところでして、

 何じゃそりゃ? という方もいらっしゃると思いますので、

「物を捨てる前には、とりあえずバラしてみよ〜う」という暇つぶしについて、ちょっとだけご紹介しましょう。

 ということで、これ、な〜んだっ!

なーんだ?
これは・・・何かの基盤?

 すごいですねー。真ん中にしっかりと書いてあるので、おおよそどこの機器か分かっちゃいますね。

 
 一回に一台はあるという、伝説の最新鋭小型ゲーム機のメイン基盤ですね。

 最近の小型電子機器は、ほとんどこんな感じで、昔のようにゴロゴロと電子部品が付いていないのが特徴です。

 ところで、基盤にはいろいろな文字が書いてありますが、「R」は抵抗、「C」がコンデンサ。そして、「TP」はテスト用の端子。なんでこんなにテスト端子があるのかというと、この裏にたくさんの端子を持っている、メインのCPUがあるので、その動作チェック用かもしれませんね。

 ところで、物を分解する目的については、色々ありまして、

・修理が必要で、故障箇所を見つけたい
・どのような仕組みかを見てみたい
・バラバラにした方が嵩が減る

といったことがありますね。

 ちなみに、「分解癖」っていうワードもわりと一般的らしく、ネットでも全国津々浦々に、次のとおり、かなり色々なことをされている方々の様子がうかがえます。

・直そうと思って適当に開けちゃって回復不可能に・・・
・本気で大変丁寧にハイレベルな修理・改造などをしている
・直すには直すけれど、かなりでたらめに復旧させてしまう妙技などなど

ということで、仕組みが知りたいという欲求って、ものづくり的人間としては、必要な要素だと思うのですよ。(エヘン)

 でも今回は、単純に興味深々で眺めているだけなのですが、最新機器の中身はいろいろと楽しいですねっ。・・・あっ、こういう最新機器の内部構造や技術的な解説については、最近は発売当日から相当数の情報サイトで紹介され尽くして居ますので、専門家の方は、そちらを御覧くださいね。

 ということで、次の部品。

方向キーとか
上にはスイッチの様な、右には方向キーの様な・・・

 丸く4つ並んでいるのが、4つの方向キーですね。昔のゲームコントローラは、基盤に端子があって、それを導電性のボタン形ゴム部品でペコペコ押すような構造だったのですが、最近はこういう造りが殆どなのかも知れません。構造的にはドーム型の金属蓋の内部にスイッチが埋め込まれている、という感じです。

 さて次は、

フラッシュメモリとか
真ん中にフラッシュメモリ、左にジャックの様な・・・

 黒いICはフラッシュメモリ(内蔵メモリー)ですね。詳しい人は型番を見ればスペックが丸見えだったりします。左の、穴の開いているのがイヤホンジャック。小型化の限界という感じです。左上のでっかい缶みたいなものは、外部スロット。実はこの中に、CPUなどが隠されています。缶で囲うのには、周囲の雑音防止の効果があるとかないとか・・・
 あっ、中央の赤いシール、気になります? あれはですね、濡れるとシール全体が真っ赤になるという最新鋭の部品です。濡らして見ればそれはそれは見事に真っ赤になるという、魅惑のシールなのですが、自分の携帯とかで見かけても、絶対に濡らしてはいけませんよ!

 次、さくさく行きましょう。どこかで見たような部品達です。

分かり易い部品
キーの頭とか、スイッチとか、ボリューム部品など・・・

 これは分かり易いですね〜。
 真ん中が無線LANの無線機基盤。その右が赤外線の送受信機基盤。その右下がジョグコントローラの部品。
 左下がSDメモリーカードのスロット。
 キー部品の左側に、穴がぽつんとあいている四角い部品がありますが、これマイクです。
 凄いですよね、こんな小さいの。

・・・とこんな調子でだらだらやっていたら、それだけ書いてもキリがないのですが、何が言いたいのかというと、分解って楽しいですよ。マジ!

・・・え? この機械がこのあとどうなったか、ですか?
 いやだなぁ、ここまでやって、元通りに直るわけないではありませんかっ!

 ということで、分解は、捨てるときにだけ、是非やってみましょうねっ。それではまた〜。

電気先生
電気先生
インターネットがメジャーでなかった頃から、パーツBGやミスター・バイクBG誌などで、バイク関連の怪しげなサイトを紹介したり、紙と鉛筆で生きてきた編集部員を捕まえて、無理矢理ホームページを作らせたり、そんな暴走の果てに「乾電池何個でセルは回せるか」などという、金と手間ばっかりかかる無謀な実験をやらかしていた、電波的なPC馬鹿とのレッテルが。最近では、パソコン・携帯・スマホに飽き足らず、深夜アニメやアキバ系カルチャーにどっぷり浸かっている腐れエンジニアです。御多分に漏れず、ツイッターにも出没していますので、苦情はこちらへお寄せください→@siuyanmm


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