「ところで放射能ってなんだ」
(2011.5.9更新しました)
震災から2ヶ月が経ち、いろいろな問題点が浮上している。
一番の問題は「放射能」問題だろう。放射能は体に良くない、恐いのは常識だ。
では皆さん、「放射能」って何だろうって考えても明確にわかりますか・・・?
今回のように原子炉が故障し、蒸気や冷却水が漏れた時にセシウム134、137、ヨウ素131、ストロンチウム90などの細かい「粉」が撒き散らされる。
これが放射線を出す物質=放射能だ。
その粉は風に乗ったり、海水に運ばれ広範囲にばら撒かれる。
恐いのは、その粉から出る放射線が生物の細胞内のDNAを破壊してしまう事だ。
もしその粉が混じった水や食べ物を通じて体内にその粉が入ると、体内から放射線を浴びる「内部被爆」となる。
ジワジワと何年後かに遺伝子に異常をきたし、ガンにかかりやすくなるという構造だ。
ガンにならなくても、ものすごく疲れやすくなってしまう「ブラブラ病」になってしまう事もあると云う。
これでは粉の濃度の高い地域の方は危なくてしょうがないので避難せざるを得ない。
今考えると恐ろしいが、こんなことがあると、自分が子供の頃(1960年代)の事を思い出す。
- 太田シゲオ プロフィール
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当時は米ソの核実験が頻繁にあり、放射能が世界中に撒き散らされていた。
その頃は雨に濡れるとハゲる、と言われていたのが懐かしい。
原発を直ちに放棄はできないだろうが、日本のように地震の多い国は風力や地下熱など、安全な自然エネルギーを増やしていくべきだが、なかなかそういう方向に行かないのが不思議だ。
やはり既存のエネルギー利権が邪魔しているのだろうか?
バイクに乗っていて今日は沢山セシウム付いたかな、なんて事を考えてもしょうがないが、屋内にいるよりも付着率は高いだろう。
今回の5月連休はそんな影響もあり、自粛ムードで道や宿が空いているらしいとテレビで言っていたが、連休初日の4月29日に栃木県から伊勢神宮に出かけてみた(GSX-R1100使用)。
そしたら渋滞がすごくてビックリ。
首都高を通り中央高速に入った途端、延々相模湖まで100キロくらい渋滞かノロノロ運転でまいった。
なんだ、自粛どころではないではないか。名古屋を通過するときも混んでいたし。いつもの連休と変わらない感じだ。
しかし宿に着いたら、宿のオバチャンは「いつもの半分しか来ないよ」と言っていたので、今回は日帰りの人が多かったのかも知れない。
まだ日本をオブラートのように覆っている重い空気は晴れていない。
こういうのは時間しか解決できないと思うが、国家として明快な指針も出てこないもどかしさも残る。
こんな時はツーリングで癒されよう。
今回、伊勢志摩方面で泊まった宿が良かったので紹介します。
格安で新鮮なサザエやホタテ(みたいな貝)、コンブを腹いっぱい食べられました。