おもしろかった五葉との撮影の思い出。その2
アメリカツーリングの撮影だからタンデムして何回か写真を撮ったけどあまりにも広すぎてあまり“お芸術”が撮れない。
困った困った。どーしようと悩んでいたところ着いた所がグランドキャニオン。
五葉はお土産を買いたくて仕方ないのに無理矢理連れて行って撮ったのが表紙になった写真(次ページに掲載)。
五葉を石の上に座禅させた。シャッターを切るたびに
「喝ーーーーっっっっっ!喝ーーーーっっっっっっっ!」
の声がグランドキャニオンにこだました。
見たこともない格好をしたジャパニーズかチャイニーズが大声で叫んでいるのだから見ていたアメリカ人大喜び。
撮影が終わると五葉は急いで土産物屋に走って行った。が、撮影に時間を取られすぎてお土産が買えなかったと愚痴愚痴と私を責め立てた。
ラスベガスでは五葉が歩道で店を開いて売っている写真を撮りたいと(カジノで負けて私物を売りに出してお金を稼ぐという設定らしい=つまり、解っているとは思うけどやらせ)わらじや実家の寺の仏様などなど小道具をいろいろ持ってきた。
コーディネーターのhiroさんに写真を撮ってよいものか聞いたところ「許可は絶対下りない」とのこと。
これはゲリラしかない。
五葉に話すとビビってやめちゃうかもしれないので「アメリカは人混み、歩道とかでカメラを構えて撮ることができない。だからお前のセッティングが完了次第、車から降りてさーっと撮って、さーっと終わらせる」と伝えた。
先に五葉が車から降りた。だが歩道で店を開いたとたんガードマンに取り囲まれた。
ヤバい! 五葉を置き去りに車は走り出す。
五葉焦る。
2人のガードマンに両腕をつかまれ、必死に何か説明をしている五葉が段々小さくなる。
コーディネーターのhiroさんが現場に駆けつけ、事情を説明すると五葉は開放された。
「ココでしないでくれ。やるなら,ダウンタウンに行ってやれ」ガードマンが言った。
そんなことがあって撮影したのがこの写真。
でも、この写真を撮り始めて1分ほどで、 やはり、ガードマンが現れて撤収。
今思えば、五葉には済まないことしたと思います。
が、とてもおもしろかった。
今では、とても思い出に残る珍道中でありました。