“機械は壊れる”“人間は間違える”
(2010.9.20更新)今年の夏は暑かった。
猛暑が続いて熱中症がらみで亡くなった方は500人を越えるという。
ここ横浜でも気温が35℃ぐらいに上昇。さらに夜間も気温が下がらずに熱帯夜が続いておりました。
熱波はボディブローのようにジワリジワリと効いてくるので、短パン生活が長く続きました。
外出も短パン+サンダル履きが板について、日差しをかわしながら歩いたり完全に夜型の生活なんぞをしていたせいか日焼けは少なめでございました。
そんなわけで、前回書いたようにバイクでの出動はほぼゼロ。暑いときは無理しないのでした。
でも、汗とともにヤル気も失われて引きこもり生活ばっかりです。
バイクに乗らなかったおかげで9月になってから相次いで不調が発覚してきました。
街乗りのメインはピアジオ・リバティ150というラージホイールのスクーターなんですが、久々に出動しようと思ったらセルが回らない。
バッテリー上がりです。
バッテリーを充電してセルを回して一発始動。ところが回転の上がりが悪い。あれれ?
考えてみれば、シトシトと雨が降り続く梅雨なども関係して半年程乗っていなかったのです。
こりゃ、キャブだべ、とクリーナー側を覗いてみればタール分がビッシリ。
さらにキャブクリーナーで吹いても肝心のところにかからず、結局はバラさないとダメ!という結論に達しました。
ところが、マフラーを外し、リアホイールを外しても手が届かない。それじゃあってんでシートを開け、荷物スペースのカバーを外そうとすると車体が邪魔をして外れない。さらに15mmとか18mmなんていうサイズの工具が必要だったりでアタフタ。
愛車とはいえ組みばらしを解説しているサービスマニュアルが手元にないし、自己流でアレコレやってみたら外装のプラスチックがペリッ、パキッっと音を立て……
こりゃダメだとネットで探してみても分解方法が見あたらない。プロだと何度も経験している作業も、シロートの自分には初めての体験。キャブを外したいのに手が届かない。これってスカートの中味が見えているのにその先に進めないというジレンマと同じです。
“機械は壊れる”という大前提があるんですが、今回はパーツが破損したり脱落した訳ではなく、単にゴミが詰まっちゃっただけ。ああそれなのに絶不調なのです。
バイクは乗らないと不調になるという証明です。
■ハラ キュウゾウ
レーサーなどではタンク内のガソリンを抜いて、さらに横倒しにしてキャブ内のガソリンを抜いてからトランポに積み込むという習慣があるのですが、スクーターではそんなことはしません。
半年寝かせていたらガソリンが気化したり腐っちゃったんですね。
スクーターのガソリンを抜き、車体を横倒しにしてオーバーフローさせてから再度ガソリンを入れてみても症状は改善せず。
もう諦めて資料を収集中なので、未だに作業中断のまま。クツが無いからクツ屋に行けない状態ですネ。
コレって壊れた状態ではないけど、結局は走れない状態。放置プレイは不味いんじゃないの?とやっと悟った状態です。
聞けば雪国の人は半年乗れないから保管については私の30倍くらい賢い。生活に根づいた生活の知恵のほうが優先しているのです。
組みばらしにしても、なんだか外装が邪魔で、手は入らず、工具も自転車用が必要だったりで目からウロコ状態。
自己流の作業っていうのは順番や作業方法が違っていたりと間違いだらけになってしまう。気がつけば、愛車は知らず知らずに傷が付き、パーツが地面に落ちてコロコロと転がり、夕暮れが一段と早まった秋の軒下整備ではリスクが高くなっていくだけ。
これもまた“人間は間違える”という典型的なパターン。
さて、どうするのか?
結局は作業中断のままの放置プレイ再開と悪循環。
やっぱり手慣れたプロに依頼するというのが、結局は早道でございました。えっ?
工賃も外車扱いなんですか?……。ソコをナントカ……。
- やっぱり、自転車、危ねえよなぁ。駒沢通りなんぞでは一番左の2輪車レーンをバイクと自転車が共用してる状態となっていますが、なにしろ敵は無灯火・信号無視はあたりまえ。ちょっとした上りでスピードがガクンと落ちるし、後方確認はしないしで動きが全く予測出来ません。そのうちヘルメット着用、ミラー装備、灯火類装備、自賠責強制加入、ついでに簡易免許が必要になってくる気がします。通勤チャリも含めて君子危うきに近づかず〜。
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