そして最も注目したいのが「行政評価局調査」機能だ。これで何ができるのか、曰く――

「行政評価局が政府内における第三者的な評価専門機関として、必要性/有効性/効率性などの観点から、複数府省にまたがる政策や各府省の業務の実施状況について、全国規模の調査を実施し、課題や問題点を実証的かつ総合的に把握・分析し、改善方策を提示する」。


この中「複数府省にまたがる」とは「各府省だけでは行うことのできない又は十分に達成できない評価」であり、「総務省が各府省とは異なる立場で、複数府省にまたがる政策について、政府全体の統一性または総合性を確保するため」の評価を行うということ。


例えば『世界最先端の「低公害車」社会の構築に関する政策評価』が取り上げられ、勧告という評価が2009年に出されてもいる。


つまり二輪車の利用環境改善のひとつで待ったなしの駐車スペース整備問題は、まさに複数府省にまたがる課題であることは論を待たない。


行政評価局調査の流れは――
●行政評価等プログラムの策定(今後3年間に実施するテーマ決め)→
●行政評価局調査の実施→
●勧告など結果公表、関係府省に対する改善事項の指摘、公表→
●改善措置状況のフォローアップ、各府省から回答を徴収――となっている。
まずはこの「行政評価等プログラム」に二輪車利用改善:二輪車駐車スペース整備問題がテーマとして載ることを求められるわけだ。

このプログラム自体は役所の1年:4月に始まり3月で終わる年度で動いており、つまり現段階でできることをするとなると来年3月までにプログラム策定に二輪車利用環境:駐車スペース整備問題が「行政評価テーマ」として上げられる動きが必要となる。

このあたりについても複雑な部分もあり、なかなか詳解は限りあるスペースでは難しい。

さらに深くお知りになりたい方は総務省のホームページをご覧いただきたい。


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