不動の思想、進化の指向

不動の思想、進化の指向


14インチのリトルカブ誕生

1997年8月 リトルカブ

□1997年8月 リトルカブ
■エンジン型式■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ ■総排気量(内径×行程):49cc(39×41.4mm) ■最高出力:4.5ps/7000rpm ■最大トルク:0.52kg-m/4500rpm ■圧縮比:10.0 ■変速機:自動遠心式3段ロータリー(停止時のみ)■全長×全幅×全高:1775×660×960mm ■軸距離:1185mm ■車両重量:78kg ■タイヤ前・後:2.50-14・2.75-14 ■発売当時価格:159,000円 ■発売開始:1997年8月

前後17インチから14インチへとホイールの小径化と、シート高を30mm下げて足着き性や取り回しやすさを向上させたバリエーションモデルのリトルカブが誕生した。スーパーカブファミリーなので、パンクに強いタフアップチューブも標準装備している。

スーパーカブの不変のスタイリングは、若者層にとってレトロチックでオシャレであり、縁遠かった若い男女層ユーザーを大いに獲得し、スーパーカブの歴史に新たな一ページを書き加えた。

また、リトルカブシリーズは他人とは違うものを求める傾向が強い女性層を意識してか、スペシャルカラーが多く設定されているのも特徴のひとつと言えよう。

1997年10月 リトルカブ ホンダ二輪車総生産累計1億台達成記念車

□1997年10月リトルカブ ホンダ二輪車総生産累計1億台達成記念車
ホンダの二輪車累計総生産台数が1億台を突破したことの記念車。実際は世界各地で生産されているため、正確に1億台目をカウントすることは不可能であり、このリトルカブが1億台突破付近ということで選ばれた。この車体自体は1億台突破記念車として保管されたもので、記念限定車などは市販されていない。

1998年7月 リトルカブ 50thアニバーサリースペシャル

□1988年7月リトルカブ 50thアニバーサリースペシャル
ホンダの創立50周年を記念して、初代スーパーカブC100のカラーリングイメージとしたスペシャルカラーの3000台限定車。サイドカバーに50周年記念のスペシャルエンブレムにC100調のタンクサイドステッカーや、特別仕様のスペシャルキーも付属している。価格はスタンダードと変わらず159,000円のお買い得モデル。

1998年12月 リトルカブ

□1998年12月 リトルカブ
要望の高かったセルスターター付のモデルを追加。セル付のミッションは3速ではなく、スーパーカブカスタム系と同じ停車時のみロータリー式になる4速リターンにグレードアップした。燃費は3速(125km/L)に比べ7km/Lアップの132km/lに。179,000円。セル無し(159,000円)は、マフラーガードを新たに装着2色の新色が追加された。

1999年9月 リトルカブ

□1999年9月 リトルカブ
排出ガス規制に対応するため、キャブレターのセッティング変更とブローバイガス還元装置を採用。スペックは最高出力4ps、最大トルク0.48kg-mにダウンしている。外装系はリアキャリアが車体と同色となり、タンクサイドにレトロ調ステッカーを採用、サイドカバーのステッカーは廃止された。164,000円、セル付は184,000円。

2000年1月 リトルカブ スペシャル

□2000年1月 リトルカブ スプリングスペシャル
ホワイトを基調としたボディに当時大流行したスケルトンをレッグシールドのセンター部分に取り入れた2000年新春仕様、3000台の限定車。メッキサイドカバー、専用ロゴステッカー、専用色のシートとスピードメーターパネルなども採用。169,000円。セル付189,000円も設定された。

2000年8月 リトルカブ スペシャル

□2000年8月リトルカブ 50thアニバーサリースペシャル
好評だった2000年新春仕様スペシャルのブラックバージョンを8月に4000台限定で発売。ただしレッグシールドはブラック一色でスケルトンではなくなった。169,000円。セル付189,000円。

2001年1月 リトルカブ

□2001年1月 リトルカブ
新色のプラズマイエローを追加。従来色のスパークリングシルバーメタリック、バージンベージュ、アバグリーン、ジョリーレッドと全5色に。価格は変更なくセル付184,000円、セル無し164,000円。

2002年1月 リトルカブ スペシャル

□2002年1月 リトルカブ スペシャル
淡い色調のバイスブルーを基調に、レッグシールド部をデニムブルー、サイドカバーをメッキとした3000台限定のスペシャルモデル。このモデルから別売りの盗難抑止システム、アラームキット用配線を標準で装備。169,000円。セル付189,000円。

2004年1月 リトルカブ

□2004年1月 リトルカブ
新色のバイスブルー(レッグシールド部ココナッツホワイト)、シャスタホワイト(同シャスタホワイト)、インディグレーメタリック(同ブラック)を追加。継続色はプラズマイエロー(同バージンベージュ)、アバグリーン(同ココナッツホワイト)で全5色のラインアップに。164,000円。セル付184,000円。

2005年1月 リトルカブ スペシャル

□2005年1月 リトルカブ スペシャル
プコブルーのスペシャルカラー、シート下部にシルバーメッキの立体エンブレム、サイドカバーはシルバーメッキ、専用色のシートとした2000台限定モデル。178,500円。セル付199,500円。※これ以降の価格表示はすべて消費税込み。

2007年10月
リトルカブ

□2007年10月 リトルカブ
一段と厳しくなった平成18年度排出ガス規制をクリアすべくPGM-FIとキャタライザーを装備。環境性能と始動性を向上させた。外装はクランクケースカバーがブラックとなり、マフラーガード形状も変更された。210,000円。セル付231,000円。

2008年8月 リトルカブ
50周年スペシャル

□2008年8月リトルカブ 50thアニバーサリースペシャル
スーパーカブの誕生50周年を記念しパールコーラールリーフブルーのスペシャルカラーに、リードレットのシート、サイドカバーに記念エンブレム、メーター内に専用ロゴを配したスペシャルで、2008年7月23日〜8月末日の受注期間限定モデル。セル付は設定無し。210,000円
スーパーカブ年譜

1997年8月
□リトルカブ
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前後14インチの小径タイヤを採用 低シート高を実現 159,000円
□1997年8月リトルカブカタログ

1997年10月
□リトルカブ
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ホンダ二輪車総生産累計1億台達成記念車に選ばれる。

1998年7月
□リトルカブ
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本田技研工業創立50周年を記念し、車体色にマルエムブルーを採用するなど、スーパーカブ初代モデルC100をイメージしたリトルカブ50thアニバーサリースペシャルを3,000台限定販売 159,000円
□1998年7月リトルカブカタログ

1998年12月
■スーパーカブ50
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○スーパーカブ70
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●スーパーカブ90
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△プレスカブ
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マフラーガード新採用(50、70、90) フロントブレーキのドラム径110→130mmにサイズアップ(70、90) 70はこれが最終モデルで`00年12月にカタログ落ち。 50スタンダード 155,000円

1998年12月
□リトルカブ
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セルフ式スターターと4速ミッション付モデルを追加 179,000円
□1998年リトルカブカタログ

1999年9月
■スーパーカブ50
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△プレスカブ
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キャブレターのセッティング変更、ブローバイガス還元装置を採用し国内新排出ガス規制適合 出力4.5→4.0ps、トルク0.52→0.48kg-mに ビジネス・グレード廃止 型式がA-C50からBA-AA01(50) 50スタンダード 155,000円
■1999年カタログ

1999年9月
□リトルカブ
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マイナーチェンジ キャブレターを変更し、ブローバイガス還元装置を採用することで国内新排出ガス規制適合 レトロ調ステッカー、ボディ同色リアキャリア採用 キックタイプ 164,000円
□1999年リトルカブカタログ

2000年1月
□リトルカブ
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一部スケルトン素材を採用したリトルカブ新春スペシャルモデルを3,000台限定販売 キックタイプ 169,000円
□22000年1月リトルカブカタログ

2000年8月
□リトルカブ
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シックなブラックを基調としたカラーのリトルカブ・スペシャルモデルを4,000台限定販売 キックタイプ 169,000円
2000年8月カタログ

2000年8月末
生産累計2,850万台達成