長野県に入って、狭いながらもアスファルト舗装路のつづら折りを 下る。
途中、脇道があったので少し入ったら、こんな広場があった。通常は水が流れていない涸れ川のようだ。
雨が多いときに出没するであろう水が連れてきた石と、倒木と、土。周りは緑に囲まれている。
なんとセローに似合うロケーションだろうか。
セローが「take a walk on the wild side」と囁いているようだ。
せっかくだから、ちょっとしたギャップや勾配で遊んでみた。
セローなら気負わずにやれる。シート高が低いから何かったら、さっと足を出せばいい。極低速でも気むずかしい性格にはならない。
アッキーが林道に慣れ、走りが変わっていくように、ボク自身もまだまだ発展途上。だから面白い。
やっと人のニオイがする場所まで降りてきた。
川上村の特産物であるレタス畑が広がっていた。
意識する、しないに関わらず存在しているバイクに乗っている時の緊張感から開放されて、心地のよい疲労感。
当初の予定では、本当はここから、今度は山梨県山梨市に抜ける川上牧丘林道へ行く予定にしていた。
中津川林道と一緒に同じコースメニューに組み込まれているような林道だ。
最高地点の標高は2360m。富士山の5合目と変わらない。
全長は30キロくらいで、中津川林道より荒れた区間もあり、走りごたえのある林道。
しかし、時間が少し遅くなったことと、アッキーがグロッキー、グロッキーのアッキー、に見えたので、断念することにした。
「じゃあ、また中津川林道を走って戻ろうか!」とさわやかに元気よく話した。
ボクは断じてサディスティックではない。