あっというまに4月になりました。新入生、新社会人のみなさん、新しい環境で緊張の毎日だと思いますが、来月はゴールデンウィークが待っていますからがんばってください。

　
　今回は昭和臭がプンプンの千葉県は上総、大多喜方面の駅に行ってきました。
　いつものアクアライン経由で木更津に向かいます。渡ったら下道へ。久留里線沿いを走る国道409号線を進み、まずはいつものお休み場所である横田駅そばのコンビニで一休み。コーヒー片手に今日のルートを思案します。
　久留里線の終点、千葉県のJR線では唯一の行き止まり駅である上総亀山駅はPart2の第一回で行きましたので、途中で進路を変えて小湊鉄道の飯給駅を目指します。

　飯給と書いて「いたぶ」と読みますよ。桜の時期には駅横の桜と列車のコラボが人気で、たくさんの人がカメラを持って訪れる（大多数が撮り鉄ですが）人気駅です。桜シーズンにはライトアップまでされます！　駅自体はなんとも可愛いというか、質素な待合小屋がぽつんとあるくらいなのですが、ここには凄いものがあるんです。それはお花に囲まれた「世界一大きなトイレ」と称する（ギネスに申請したのですが却下されたとか……）Toilet in Natureです。女性用ですから､残念ながら中に入ったことは当然ありませんが、噂によれば相当すごいようです。外の囲いだけでもかなりの広さがわかります。好奇心旺盛な女子ライダーは、ぜひ行って､用をたしてみてください！

　
　次は小湊鉄道で自分がいちばん好きな駅、2つ先の上総大久保駅に向かいます。途中、菜の花がそこら中に咲いていて春本番。なんとも昭和の田舎を感じさせる千葉の道を堪能し、あっというまに到着です。
　ここには懐かしい景色あります。まっ、そう感じるのは自分だけかもしれませんが、一年中撮り鉄が絶えない駅です。ここにも近年立派なトイレができました。小湊鉄道はトイレに力入れていますな。綺麗なトイレがあると、特に女性にはありがたいことですね。待合室にもトトロが描かれていたりしてかわいい、かな？　ちなみにここいら辺にはあまりコンビニもありません。

　　
　次に向かうのは、第一回でもご紹介した養老渓谷駅。ここには看板猫がいて鉄道の利用者にも大人気です。今回もしっかりお出迎えしてくれました。駅前にレトロな食堂があり、駅も駅前も昭和感ビンビンです。ライダーにも人気の足湯もあります（140円也）。

　
　養老渓谷駅から上総中野駅を経て国道465号線に入れば、右手に寄り添うのはいすみ鉄道。次に訪ねた駅は東京から一番近い秘境駅？　いすみ鉄道の久我原駅です。ネーミングライツにより現在は三育学院大学久我原駅という名称が付きましたが、周辺には数件の家と大学の送迎用バスの車庫以外は林しかありません！　駅マニアの自分のようなライダー以外、人影は見当たりません。聞こえてくるのは鳥の声と国道を走るバイクの音のみ。学生以外の乗降客は少ないのですが、綺麗に管理されています。ここにも駅にノートがあり、ぱらぱらめくってみれば自分とすれ違いか、「静かに過ごせるこの駅が好き！」というライダーが3時間もいたようです。ちなみに自分は筆不精で書き込みはしませんでした。
　静寂を堪能したら、近くの道の駅たけゆらの里おおたきでコーヒータイム。ここでは女性二人のハーレー乗りに遭遇。彼女たちは野菜をしこたま買い込んで、ハーレーに満載して走り去りました。う〜ん、なんともカッコいい！

　　
　大多喜から国道297号線でショートカットし、再び小湊鉄道沿線へ戻り高滝駅へ。菜の花と桜が見事な駅ですが、桜はまだちょっと早かったようです。ここにも駅猫さんがいるのですが今回は不在でした。が、帰る間際に駅猫さん帰宅！　会えて良かった！

　
　駅巡りもいよいよ次の上総鶴舞駅がラスト。ここはどこ？　今は何時代？　ホントに千葉県？　となってしまう、昭和生まれ（特に30〜40年代）には懐かしい、とにかくロケーションが抜群にいいこの駅、ドラマにもコマーシャルにも数多く出てきますから、見覚えのある方も多いでしょう。ちょうど列車が行ってしまった直後で、20代前半の女子2人がキャーキャー笑いながら写真を撮影してました！　もちろん自分たちの。ここのおトイレは、昔のままのポッチャン便所です。若い女性は無理かな？

　
　千葉のなつかしい駅巡りとトイレの情報でしたが、いつ行っても駅にはいろいろな花が咲いていて楽しませてくれますよ。アクアラインを抜ければ､交通量も少なめ（でもダンプは多め！）で気持ちよく走ます（たまに白いバイクが見張っていますが……）。
　今回は房総半島の中程をぐるっと回って240キロ。今回もCBR250Rくん燃費は約39km/L。惜しくも40km/Lに届きませんでした。アクアラインの渋滞のせいですね、きっと!?