Hi-Compression Column

アッキーがキタ

■閑話休題。悪いことは
立て続けに起こる……その1?

(2011.11.25更新)

いやっ、もう大変申し訳ない! 更新予定を2週間以上も過ぎてお待たせである!! え、「別にオマエのコラムなんか読んでない」ですか? てゆーか、そういう風に言うってことは今すでにこのコラムを読んでるわけで、読んでないから期待してないのか読んでいるのか、ああっ、もう書いてて何が何だか分からなくなってきたので、今回は(特に意味はないのだが)バンド編シリーズを中断して最近のオレについて書こうと思う次第である。

つーのもですな、ここんとこのオレはやることなすことあまり上手くいかず、後々になって考えてみると「アレやらなきゃ良かった」的なことが立て続けなのだ。んでその始まりはというと、たぶん今年の夏頃にトラブった愛車の一台、ニンジャ750が発端と思われる……。

それまで半年ほど全然乗ってなくて、久しぶりにエンジンをかけようとセルを回すも全くスタートしないニンジャ君。チェックしてみると点火はしてるしガソリンも下りてるっぽいのだが、それ以上はどうしようもなく、結局いつも面倒見てもらってるモトショップ五郎のマックちゃんに電話。

「あ〜、ガソリン腐ってるのかもね。上手くいくかどうか分からないけど、キャブのドレンボルト緩めてフロートのガスを一回全部抜いて、新しいガスをしばらく流しこんで洗ってみれば」
とのことであった。

だが、コレがイタいストーリーの始まりだったとは誰が予想できようか(いや、出来た…)。とにかくオレは、速攻で言われた通りキャブのドレンボルトを緩めると当然「ジョジョー」っとガソリンが流れ出してくる。んで、出し切った後はドレンを締めて、じゃねえや! タンクから新しいガスをもっと流し込んでフロートの中を掃除してやらなきゃいかん。そうだ、コイツが負圧式だってことは、いくらハーレーばっかり乗っているオレだって分かってらい! ちゃんと燃料コックの位置をプライマリーにして、エンジンがかかってなくてもガスが下りるようにする必要があるってぇコトくらいは!! すみません、実はそれもマックちゃんに教えてもらいました。モトショップ五郎万歳!

その後、実は何をどうしたのかあんまり覚えてないのだが、とりあえず結果としてニンジャのエンジンはかからなかった。当然、それ以上のコトをオレができるはずもない(やれよ)。

しかし、問題はその数時間後に起こった! 夜に腹が減ったためコンビニでも行こうかとアパートの外へ出ると、何かガソリン臭い。「ん、なんだ?」とクンクン嗅ぎながら階段を下りていくと、すぐ下にある屋根付き駐輪スペース、つまりニンジャが置いてあるあたりが異常に臭い! なぜだっ!! とりあえず暗くてよく分からないので懐中電灯を持ってきてニンジャのそばを照らしてみれば、まあホント奥さま、まるで子供がおねしょした布団みたいに、ニンジャの周辺数メートルがぐっしょりと濡れてたんですよ! ガソリンで!! 信じられます〜?



右上へ

一体どこから!? と車体をチェックすると、一番左にあるキャブのドレンボルトからポタポタとガスが漏れている! そう、その原因は人的な「ドレン閉め忘れ&燃料コック開けっ放し」というものだったのだ。確か、タンクのガソリンは満タンに近かったはず…。とりあえずはドライバーでドレンを締めるも時すでに遅く、恐らく10数リッターのガソリンが駐輪スペースに漏れだし、まさにオレのバイクは福島第一のごとく周辺を汚染していたのだ!(失言)。

今ここで、アメリカのアクション映画みたくジッポライターに火を付けてポイと投げ込みゃ、そらアンタ、盛大に火災が起きまっせ、くらいの大々的な漏れ具合。だが、どうすりゃいいのだ!? 放射能の除洗じゃないが(失言パート2)、漏れちゃったガソリンはどう処理すればいいの? と考えても仕方がない。放射能で汚染されたガレキや土壌を勝手に他の土地へ捨てようとするお役所のごとく(失言パート3)、オレは近くにある水道からホースを引き、じゃんじゃん水をかけまくって、とりあえず駐輪スペースからガソリンを追い出す作戦に出た。

だがここでもう一つ問題が! 実はオレが住むアパートは、大師匠であるロックミュージシャン、頭脳警察のパンタ氏所有であり、彼が住む家はウチのすぐ隣。そして、オレが放水しまくって流し出したガソリンは、家の前の駐車場に駐めてあるパンタ氏の愛車ベントレー(ロールスロイスの兄弟ブランドですな)の下まで流れちゃったのである。そう、今ここでジッポに火を着けて投げれば(またか)、高級車ベントレーがまさに火のクルマと化すではないか!!

これはまたまたヤバい、ということでホースを伸ばしまくり、今度はベントレーの下からガソリンを押し出す。んで、なんとか表道路の側溝まで流れていったあたりで作戦終了。アパートと母屋とベントレーとオレのバイクが燃えなきゃいいや、と、いい加減な放射能対策をする東○電力やお偉い様達のように思いつつ(失言パート4)その実、夜は気になって気になって仕方がなかった小心者のオレだった(とりあえず翌日には、もうガソリンは蒸発していて臭いもほとんど消えていた…良かった、ホント)。

結局、素人作業で4つもあるキャブ(だってハーレーは1キャブだし…)なんか触るからこんな事態を引き起こしたオレの大失態というかアホさ加減は、この日から始まったのである。

ありゃ、ニンジャの話でスペースが尽きちゃった。その後の情けないエピソードの数々はこれから続く、かも? そんでもって次回からはしっかり締め切り厳守だ!!(自信ないなぁ…)


ってコトでまたまた告知ですが、微々たるものの被災地支援を続けさせていただいてるオレから、読者様へのお願い。被災地へ旬の野菜を届けようと動いている「プロジェクト・ビタミン・東北」に、ちょっとでいいから協力してくれると嬉しいです。一人500円位でも、みんなが協力すれば大きな額。一度、ホームページを見てください。負けんなよ、東北のみんな!!

●Project Vitamin Tohoku
http://project-vitamin-tohoku.blogspot.com/

アッキー加藤
アッキー加藤
アメリカン、チョッパーなどそっち方面が主戦場のフリーライター。愛車の1台は写真の750ニンジャというマニアックな一面も合わせ持ち、アメリカン以外のジャンルもほほいのほい。見かけはご覧のようにとっつきにくそうが、礼節をわきまえつつ、締切も絶対に守り、かつ大胆に切り込んでいく真摯な取材姿勢で業界内外で信頼が篤い。ここまで書くとかなりウソくさいが、締切うんぬん以外はウソでもない。

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