虫も人間も頑張る夏の一日
(2010.9.8更新しました)9月に入ってもまだ記録的な猛暑が続き、うんざりしているのは皆様も同じだと思います。
暑い年は今までにもあった。
それでもたまには中休みとか夕立が来て涼しくなるような「救い」があったが、今年はそういう事もほとんど無く、厳しい状態が長い。
バイクに乗っても、ガレージ作業でも汗だくになり、あまり楽しくない。
いや、出来れば乗りたくない、いじりたくないというのが本音である。
普通なら気温の下がる夜になってから整備や改造作業をしたいのだが、夜8時になっても、まだガレージの中は30℃くらいあり、ドアを開けたら後ずさりしたくなる。
こんな日にTIG溶接をしていると、溶接棒を持つ手に汗が付くからだろう、手袋を通してビリビリと軽くだが電流が伝わって来るのがわかる。
バイクの事ではないが、温度のせいか、植物の成長も異常に早い、カンカン照りの日に必死になって畑の雑草を刈り取っても、3週間もすればまた元通りになっている。
しかもウチの畑は猛暑で有名な埼玉県の中部にあり、実は昨日も気温36℃の中エンジン草刈り機で雑草と格闘していた。
昨日のノルマは栗畑の下草刈り約350坪。前回はハチの群れに襲われ、ひどい目にあったので、昨日は頭まですっぽり被れる「防虫ネット服」を装備して行ったら、ハチの攻撃は受けずに済んだ。よしよし。
- 太田シゲオ プロフィール
粛々と雑草を刈っていると気が付く事がある。
そこにはいろいろな生き物が潜んでいるのだ。
草刈り機の音に驚いて、アゲハ蝶、しっぽが虹色をしたトカゲ、ウロコの綺麗な縞ヘビ、ガマガエルが飛び出して来て面白い(刃でザックリ切っちゃったのもいるが……ゴメンね)。
そうか、夏しか活動できない君たちにとって、この雑草地帯は楽園なんだ。
土の中から這い出して、暖かい間に沢山食べて、交尾の相手を探し、秋までに安全な所にタマゴを産むのが使命。
そう考えると人間なんて一年中動けるし、暑い寒いなんて言ってる事自体が贅沢なのかも知れない。
あまり虫の事を考えると、こういう作業は破壊行為なのでやりにくくなる。
オ、足元に7-8センチくらいあるでっかい何かの幼虫を見つけた。黒い体に黄色と赤の斑点があり異様だ。
アゲハか蛾かわからんが、こっちを見ているようだ。その付近はそっとしておいた。
オ、今度は名も知らぬ雑草が、紫色の花を付け群生し、たくさんの蝶が蜜を吸っている。そこも3m四方残す。
保護色のバッタも目が慣れてくると見えてきて気になるなぁ。
4時間かけてノルマ達成。すでにイガがはじけて出来上がっていた栗もあった。やはり今年は暑いから出来が早いようだ。
とにかく疲れた。ドリンク3リットル分が全部汗で出たな。そして作業後の水シャワーの気持ち良い事といったら無い。
そうそう、この猛暑の副作用として良い事もあった。
中年なのでここ毎年、体重が増え続けていたが、初めて体重が減り始めている。
さらに先週は小さな耐久レースに出場し、へとへとになるまで走った。
キツくなってきたツナギやズボンに余裕が出来てきたのはちょっと嬉しい。
今月の一枚です。久々に新しいバイクに乗りました。’07 GSX-R1000。アップハン仕様。いやー速い、そして乗りやすい。友人の形見なんですよ。大事にしなきゃね。
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