人生80年……長すぎる?
(2010.10.6更新しました)自分は車に乗るとよくラジオを聴いている。
テレビを見ながら運転している人もよく居るが、音声だけのラジオもなかなか面白い。
先日、ハイエースで移動中に東京FMでユーミン(松任谷由実氏)の番組を聴いていた。
その中でユーミンが「人生はうんざりするほど長いけど、過ぎてしまうとあっと言う間なの」と何かの話題の中で言っていた。
さすが詩人、ぴたりと言い当てている。
自分もあと何ヶ月かで50歳だ。
すげーなあ、あらためて。半世紀も生きちまったよ。
話は飛ぶが、格闘家の魔裟斗選手が30歳で引退したときに「残り50年あるんで頑張ります」とも言っていた。
なるほど、格闘家ってやっぱり長く出来ないから、寿命感覚とか敏感なんだね、きっと。
自分が30歳のときは、そんな事まったく考えなかったから。
まあその引用させていただいたような世界のトップレベルの方々と比べたら、いわゆる平均的一般的な自分も、全体寿命に対する現状の位置付けとか、その達成度のようなものをやっと気にせざるを得なくなって来たわけだ。
まだ30年もあるのかよ、という気もしないでもないが、やはり折り返し点を過ぎた後の時間感覚はますますスピードアップして行くからとても短く感じるだろう。
- 太田シゲオ プロフィール
だからこそこれからは真面目な行動をしていかなければならないッ…………うそ、やっぱ無理だな。
自分はそんな几帳面な性格では無い。やっぱりユルくやっていこう。
気が付いたらヨボヨボで死亡でいいや。
それにもっと長い目、広い視野で考えるといろいろな事に気が付く。
最近バイクでそのへんをブラブラしていると、昭和の高度成長期に作られた住宅や工場の廃墟が非常に増えているように感じる。買い手が無いのだ。
ようするに跡取りが居ないというか、住む人が減っているのだろう。
現在、人口減や出生率が低いと心配されているが、どうしてネガティブな方向ばかりに考えるのであろうか。
極端な話、あと30年くらいして年寄りが減って日本の人口が半分くらいになったら、逆に相当豊かな日本になるのではないか、と思う。
これから生まれる人たちはラッキーかも知れない。
現状こそ不景気で良くないが、邪魔者が消えた将来は昇進は早いわ、家土地はタダ同然、渋滞とか満員電車なんてあり得ない、みたいな日が来るのではないか。
そして2050年のある日、自分の住んでいた住居も放置され朽ち果て、遂に取り壊される日が来るのだ。
雑草に覆われた敷地内の倉庫には錆付いた年代物のバイクが何十台も放置されている。
解体業者がクモの巣を払いながら倉庫の2階に辿り着き、ドアをこじ開けると…………ソファーにミイラ化した遺体が横たわり……うわー!
なーんて事にならんくらいは気をつけます(爆)。
廃墟化が進行中の足尾銅山の社宅跡を訪問しました。当時の賑わい、暮らしが偲ばれます。
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