第１1走者　（2011年12月20日更新)

「僕が普通自動二輪免許を取得した理由」

僕が普通自動二輪免許を取得した理由。 　

それは女性をバイクの後ろに乗せて二ケツをしたときに、必然的に背中に当たるであろうおっぱいの感触を得たかったからである。 　

けして移動手段の為などではない。単なる移動手段として考えるなら普通自動車免許を取得したときに、グリコのおまけの如く付いてくる原動機付自転車（法律で二ケツは禁止）にでも乗っていれば良い。

機動力は多少落ちるものの免許取得費用はただ同然。車体自体も中古なら10万円もあれば、だいたい買えてしまう。　　　

ただそんなものに、漢のロマンは微塵もない。

「必然的に堂々と背中で女性のおっぱいの感触を得られる」

これこそが普通自動車免許所有の場合でも10万円前後の免許取得費用、何十万円もの車体費用、免許取得の為に費やす何十時間もの講習時間という多大な費用と労力をかけてこそようやく得られる漢のロマンであり権利なのだ。

女性の皆さん、ドン引きしないで頂きたい。

これは僕だけのことではないのです。自動二輪免許取得者であれば、貴女の彼氏も片思いの相手もテレビの中のアイドルも俳優もあなたのお父さんですらも、口には出していないだけで、男は皆二ケツをしたときに必然的に堂々と背中にあたるであろうおっぱいの感触を得たかったが為に自動二輪免許を取得しているのだ。 　

都市伝説ではないが、信じるか信じないかは貴女次第です。 　

そんな壮大なる漢のロマンを求め、僕は教習所へ通い始めた。男から漢へ変われる入口だ。

ただ、そこでまたとんでもない壁にぶち当たってしまった。講習を受けて初めて知った事なのだが、なんと日本では法律上、自動二輪免許を取得してから一年以上経たなければ、二ケツは禁止なのだ。愕然とした。ショックでその日はそれ以外の講習の内容など、まったく頭に入ってこなかった。　　　

多大な費用と労力をかけてもなお、一年以上もお預けプレイ食らうというのだ。なんというドS国家だ。 　

ドS国家日本よ、そんなに漢達が悶々としている所を見るのが楽しいか？

それならいっそのこと、原付で二ケツが自由に出来てしまうタイやインドに渡航してしまおうか？　本気で考えた。　

ただある想いがそれを留まらせた。

「タイ人女性もインド人女性もまったくタイプではない」 　

タイ人女性もインド人女性もまったくタイプではないのだ、日本人女性が良いのだ。

やっぱり日本人女性のおっぱいの感触を背中で得たいのだ。その想いの一心で僕はドS国家日本の雄豚となる覚悟を決めた。

数週間後、無事に免許を取得した僕は二ケツ解禁日まで、ドS国家日本の雄豚として日々を悶々と過ごした。そんな日々の楽しみといえば、ブレーキをかけたときに僕の背中へあたるおっぱいの圧力の妄想だけだった。

そうして向かえた二ケツ解禁日、事前にバイクは購入済み。意中の女性へもなんとかデートの約束をとりつけた。この日の為にどれだけの労力が費やされたものか。目頭が熱くなった。ついに僕は漢になれる。 　

そしてデートが始まった。

うん、女性ってちゃんと距離をとって座れるものなんだね。　

腰に手を回してベッタリくっついて乗っているのはただカップル同士なだけだったんだね。

普通は肩を掴むんだね。

メーカー様、必然的に堂々と背中で女性のおっぱいの感触を得られるバイク開発、お待ちしております。

(次回は2012年12月27日更新　第12走者は　銀河の夜　小沢宏喬さんの予定です）

銀河の夜　高山カズタカ

●プロフィール

たかやまかずたか　1978年7月25日生まれ　新潟県出身　身長176cm　体重67kg　趣味は景色鑑賞　特技はビンゴ、ジャンケン　相方は小沢宏喬（エヌフォースワン所属）

●ライブ情報：毎月第２第４日曜日に代々木公園で１３：３０から路上ライブを開催中。事務所ライブ『エヌフォースワン』新宿Ｆｕ-にて１２月２７日(火)　開場18:30 開演19:00　前売り800円 当日1000円