Hi-Compression Column

俺たちバイク芸人

第12走者 (2011年12月27日更新)

「亀とバイクと私と彼女とサイドカー」

どうも皆さんはじめまして。  

お笑い芸人をやっています、僕の名前は小沢と言います。おざ! おざ!…という自己紹介ギャグが決まったところで(笑)改めまして、『銀河の夜』というお笑いコンビを組んでいます小沢宏喬と申します。  

ほとんどの方が僕のことを知らないと思いますが、『お笑い界のミスター・バイク』と呼ばれているとか呼ばれていないとか、結局どっちかわからない、この僕が今日はバイクのことについてちょっと語らせていただきたいなと思います。

我々お笑い芸人は結構バイクに乗っている人が多いんですよ。   

特に売れていないお笑い芸人にとっては、バイクは電車賃を浮かせる大切な交通手段ですからね(笑)。  

ただ、お笑い芸人はその日のライブのネタで使う小道具を持ってバイクに乗らないといけない時があるわけで、時にとても周りから目立ってしまう時があります。

先日、僕の知り合いの芸人がその日のライブで亀の格好をしないといけないコントをする時がありまして、その日彼は亀の甲羅を背負いながらバイクに乗って、ライブ会場に来ました。 

それはそれは異様な光景でした(笑)。

しかし、その亀のコントはそのライブで恐ろしくスベりまして、苦労して持ってきたがスベってしまったそのコントで使った亀の甲羅をまた背負いながらバイクに乗って帰る彼の後ろ姿は、とてもとても切なかったです(笑)。  

それで僕は思うのですが、サイドカーを付けたバイクがもっともっと流行ればいいのになと思います。  

そしたら芸人もサイドカーにコントの小道具を入れることができ、亀の甲羅を背負わずにバイクに乗ることができますからね(笑)。

また、彼女をサイドカーに乗せたりするのも格好いいじゃないでしょうか?   

あ、すいません。自分だったら彼女をサイドカーには乗せませんね(笑)。  

やはり男なら彼女をバイクの後ろに乗せて、背中越しに当たる彼女の胸の感触に全神経を研ぎ澄ませ、走行中に彼女からの『ねえねえ』という呼びかけに対し、素っ気なく『何だよ?』と聞き返し、彼女からの『大好きだよ!』という言葉が走行中の風の音でかき消されて、『何?聞こえない~!』と返すと、彼女は『なんでもなーい!』と言い、ギュッと後ろから抱きついてくる、というシチュエーションに世の男たちは憧れていますからね(笑)。

という、このようなバイクでの男のロマンも、亀の甲羅を背負っていては台無しなので、僕はこの場を借りて世の男たちに、決して亀の甲羅を背負ってバイクには乗るなと言いたいです(笑)。 


(次回は1月10日更新 第13走者は 安田千花さんの予定です)


銀河の夜 小沢宏喬

●プロフィール
おざわひろたか 1982年10月18日生まれ 神奈川県出身 身長175cm 体重69kg 趣味は健康ランドめぐり、プラネタリウム鑑賞 特技は利きシャンプー、陸上、スキー、スケート、大食い、卓球、重ね着 相方は高山カズタカ はじめまして。芸人活動をしている、お笑いコンビ『銀河の夜』の小沢宏喬です。official web site アメブロ GREE公式ブログ ツイッター@ginyoruozaoza(エヌフォースワン所属)
●ライブ情報:毎月第2第4日曜日に代々木公園で13:30から路上ライブを開催中。

このコーナーではバイクに乗っている、バイクが好き、バイクについて言いたいことがある、バイクにまったく興味がないがなにか書きたい。という芸人さんの原稿をお待ちしております。あっ、ギャラは……ありません。それでも、書きたいという素敵な芸人さんはmailto:dd4@mr-bike.jpまでご連絡ください。

 
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