ニッチツ鉱山の廃墟跡から金山志賀坂林道を引き返して、途中、林道 上野大滝線のダートもちょっと楽しんで、ちょうどお昼頃だったので川沿いで休憩することにした。
軽くて扱いやすいセロー250に乗っていれば、「ここに入ってみよう」「ここで止まろう」とフットワークが軽くなる。
十代の頃に読んだバイク専門誌に、「A地点からB地点に行くのにクルマは“どこでもドア”だけど、バイクは“タケコプター”なんだ」というようなことが書かれていたのを思い出した。
誰が書いたか、書かれていた本の名も思い出せないが、まさしくそうだ。
ボクらは目的地にたどり着くことだけを考えて走っているのではない。
その途中も楽しむ。それがバイク乗り。
「山の中でおいしいコーヒーが飲みたい」と思って、ザックの中に、山で使っているチタンコッヘルとガスストーブを入れてきた。
渓流の流れが速いキレイな水をくむ。
自然と口ずさんでいたのは『キャンプだホイ』。
水は冷たい。
紙コップだと味気ないので、これだけのためにマグカップをアッキーの分まで2個持ってきた。
お湯が沸いて、注ぎ込むとあたりにコーヒーのイイ香りが漂う。
う〜ん、まんだむ。